平易に説明することの難しさ大切さ
会社の同僚が人工知能の研究をやってたというので、人工知能のおすすめの本「マッチ箱の脳」を借りて読んでみた。
この本はすごい!!
何がすごいかって数式が全く出てこない。
プログラムも全く出てこない。いや正確に言うと1つ出てくるのだが、ないも同然。
人工知能の本であるにも関わらず。
先週、会社の勉強会でベイジアンフィルタについて説明した。
できるだけ平易に説明しようと努力したのだが、どうしても数式は出てしまう。
まあ、うちの人間はみんなプログラマーなので、あれはあれでよかったのかも。
自分がベイジアンフィルタを勉強しようとした時に、ベイズ統計学から始めた。
難しい数式がごろごろいっぱい出てきて、時間もかかるし、理解もなかなかできないし、相当面倒くさかった。
今でもちゃんと正確に理解できていない。
僕は概念だけ理解できればよかったんだけど、手っ取り早く簡単な解説だけ書いてるものは見つからなかった。
難しいことを難しく説明するのは誰にでもできる。
難しいことを簡単に説明するのはとても難しい。
一回理解できるようになると、何が難しかったか忘れてしまうから、理解できないということが理解できなくなってしまう。
平易に説明するには時には正確さを欠くのも重要だ。
バカみたいに難しいことをグダグダ並べてもしょうがない。
ある程度すっ飛ばしてザクっと説明しないといけない。
小学校の算数の時間で、分数の割り算は逆数にして掛け算に変えて計算するというのを習った。
これをちゃんと正確に理解して説明できる人って何人いるだろう。
ほとんどの人は事実としてとらえて何の疑問も持ってないはずだ。
本来ならこれはちゃんと成り立つことを証明しないといけないはずなのに。